May 6, 2011

長谷部誠の「心を整える。」はタレント本の域を超えた良書!

  サッカー日本代表の長谷部誠が書いた「心を整える。 勝利をたぐり寄せるための56の習慣」を読みました。

  「中村俊輔のように突出したテクニックがあるわけでもなく、試合を決定づけるフリーキックがあるわけでもない。これといった長所も華麗な経歴もない僕が、なぜ日本代表に選ばれるのか?」
こう謙虚に自問自答する日本代表キャプテンが自分と向き合う為に書いた本です。


  心は「鍛える」ものではなく、「整える」ものであるという信念のもと、日々の言動、人付き合い、睡眠、食事方法等のノウハウを通じて「いかに心を整えるか」について述べています。

  一見、スポーツ選手にありがちなメンタルコントロール術について述べる自己啓発本に見えますが、実際は少し違い、ほとんどが自らの体験談をもとに構成されています。エッセイに近いかもしれません。
  プロサッカー選手でなくても誰にでも起こりうる親近感の湧く事例が多く、文章も上手でユーモアもあり、読後は清々しい気持ちになりました。とてもシンプルで芯のぶれないスタンスも共感が持てました。

  あと、個人的には最終章に書かれている「AFCアジアカップの裏側」が気に入りました。
  サッカー版「中東の笛」として話題になったシリア戦でPKを取られてしまったシーンで、主審に猛烈に詰め寄る日本選手たちをいったん退け、キャプテンとして1対1で主審に話をした際の会話内容、後日談までが詳細に書かれていました。
  また、複数のエピソードを通じて、ザッケローニ監督は人心掌握術に長け、日本人の気持ちを知ろうとする気持ちがとても強く、選手からも信頼されている素晴らしい指揮官である事を改めて窺い知ることが出来ました。

  献身的なプレースタイルやインタビュー時ににじみ出る人柄から、「謙虚で誠実そうないい選手だなあ」という漠然とした印象でしたが、この本を読んで心から応援したいと感じました。

  サッカーファン以外の方にも是非読んで欲しい良書です。

----- 追記 2011年5月14日 -----

三浦知良が書いた「やめないよ」も読んでみました。
東日本大震災 復興支援チャリティーマッチでのゴールシーンの動画もあります。

関連記事: キング・カズの「やめないよ」を読んでみた!カズはやはりカズでした!



2 comments:

  1. 本当にタイトルだけ見ると自己啓発本ですね(笑)
    「AFCアジアカップの裏側」は読んでみたいです!書店をのぞいてみます。
    長谷部選手が現役を終えたら、是非サッカー協会に入って仕事をして欲しいな、と個人的には思っています。

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  2. ちょっと誠実というかストイックすぎるかなという話もありましたが、「一理あるな」と考えさせられる部分が結構あって楽しめましたよ。

    「アジアカップの裏側」はなかなか面白いですよ!読み終わってから思わずYouTubeでもう1回アジアカップ見てしまいました(笑)

    そういえば、現役引退後、何をしたいかについても書いてありましたよ!

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