June 6, 2010

「ネオ時代小説」・「歴史エンターテイメント小説」 ランキング

2008年本屋大賞で2位となった和田竜の「のぼうの城」以降、新ジャンルが確立され、「ネオ時代小説」、「歴史エンターテイメント小説」と呼ばれる歴史小説が増えています。



旧来の歴史小説と違い、現代の日本語で書かれており読みやすいのが特徴です。明快なストーリーになっているのも共通点と言えるかもしれません。普段から歴史小説、時代物、あるいは小説を読み慣れている人にとっては内容が軽いかもしれませんが、パソコンや携帯で「空き時間に興味のある情報だけをチェックする」事が主流となっている現代ではこのような軽いタッチの小説が好まれるのもうなずけます。

前置きが長くなりましたが、僕の独断で選んだランキングです。


#1 「小太郎の左腕」 和田竜 著

鉄砲の名手である少年・小太郎と、個性豊かな登場人物によって描かれるストーリーは素晴らしく、あっという間に読み終わってしまいます。
和田竜作品は今のところ3作ありますが、色々と考えさせられる内容になっている本作が一番お勧めです。




#2 「哄う合戦屋」 北沢 秋 著

第二の和田竜として期待されている著者のデビュー作。
天才的な戦の才能を持ち、「合戦屋」と呼ばれながらも複数の領主のもとを渡り歩く主人公。苦難の末ようやく自分に見合う領主を見つけ、順風満帆のように思われたが…。

口数少ない主人公の苦悩や人間らしい面を見事に描かれています。
素直に頭に入ってくる文体で、常に映像を頭にイメージしながら読むことが出来ます。




#3 「のぼうの城」 和田竜 著

ブームの火付け役である「のぼうの城」。
ネオ時代小説という新ジャンル確立の立役者である本書は、このジャンルの入門書として最適です。内容も痛快で読みやすいです。




#4 「蛇衆」 矢野 隆 著

和田竜作品よりもさらにテンポが早く、300ページを超える大作ながらスラッと読めてしまいます。現代の口語体で書かれた登場人物同士の会話を中心に物語が進行していきます。

あまりにも会話が多すぎて、誰の発言か分からなくなる時があるのが玉にキズです(笑)




#5 「忍びの国」 和田竜 著

和田竜の2作目。その名の通り忍者の話です。
戦国時代の残忍で非道な忍びの世界を描いている為、少々残酷なシーンもありますが、武士目線の戦国物とは一味違う新鮮さを味わう事が出来ます。




番外編 「ジョーカー・ゲーム」 柳 広司 著

歴史小説ではなく半世紀ほど前のスパイ達の話ですが、現代語の軽いタッチで書かれていて痛快なストーリーである点は「ネオ時代小説」好きの読者にも受け入れやすいと思います。

短編5話からなっており、第1話以外はどこから読んでも大丈夫です。その為かなり読みやすく、あまり本を読む習慣が無い方でも難なく読めると思います。

続編として短編5話を収録した「ダブル・ジョーカー」もあります。




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